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ミサワMRD、8月度の「不動産流通市場調査」結果発表

 ミサワエムアールディー(株)は25日、4大都市圏を中心とした2003年8月の「MISAWA-MRD不動産流通市場調査」の結果を発表した。

 これによると、首都圏については、前月まで好調を保っていた宅地市場において購買需要が弱まった結果、引合・成約件数が減少に転じた。一戸建てについても、根強い潜在需要は見られるものの、夏の不需要期の中、市況は低下。中古マンションでも市況は停滞しており、再び先安感が強まってきている。
 中京圏では、宅地・一戸建て市場ともに、購買需要が順調に推移し、価格の下落傾向が改善。しかしながら中古マンションでは、依然低調な市況が続き、価格動向は再び低下に向かい始めている。
 近畿圏では、宅地市場で根強い潜在需要が見られたものの、成約の「減少」回答が大幅に増加。一戸建て・中古マンション市場でも潜在需要は低迷しており、成約件数の減少傾向が強まっている。
 福岡圏については、宅地・一戸建て市場がともに好調な市況を維持しているものの、中古マンション市場で購買需要の低下が見られ、価格の安定感が緩み始めている。
 全体的には、例年になく好調な市況であった前月と比べ、今月は首都圏と近畿圏で通常の「夏枯れ」状態に入る形となっており、特にこれまで堅調だった宅地市場で、引合件数が減少傾向に転じた。しかしその一方で、中京圏および福岡圏の宅地・一戸建て市場では好調な市況が継続。景気改善がいくぶん実感される状況から、購買需要は概して根強い傾向が見られている。


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