三菱地所(株)および三菱地所ビルマネジメント(株)は3日、今月5日に丸ビルの開業1周年を記念して行なわれる「丸ビル開業1周年アニバーサリーイベント」に先立ち、12時~13時までの一時間、国際ビル(東京都千代田区)エントランス前にて「プレイベント」を開催した。
同プレイベントでは、5日より開催されるアジア発の国際的アートイベント『カウパレード東京in丸の内2003』のメイキングシーンを大型スクリーンで上映した後、映像をバックにデキシーランドジャズの演奏グループ「有馬靖彦とデキシー・ジャイブ」によるライブが行なわれた。会場の周りには徐々にランチを終えたサラリーマンやOLたちが集まり、トランペットやバンジョーの愉快で楽しい音に聞き入っていた。
『カウパレード』とは、製作前のカウ(グラスファイバー製の牛)に、アーティストや著名人たちが思い思いにペイント・加工し、エリア内にオブジェとして展示していくというもの。今回展示される予定のカウは全部で64体。展示期間の9月5日から10月5日まで丸の内エリアは、カラフルなカウのオブジェに彩られる。
イベントの参加者はイラストレーター、現代美術家、空間造形デザイナー、現役の美大生、中学生と職業もさまざまだ。プレイベントで流れた大型スクリーンの映像には、そんな彼らの製作シーンや、構想についてつづられており、本人たちも新鮮な気持ちで取り組んでいる様子。アーティストの日比野勝彦氏の「『何これ』というものに出会える幸せというのがアートの魅力。不景気だから何もできないというのではなく、アイディアさえあればすべてが動き出す」という言葉が印象的だった。
同プレイベントは明日の4日(12時~13時)にも行なわれ、5日の本番(アニバーサリーイベント)までを盛り上げていく。