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住友林業、重要文化財「住友活機園」2003年秋の特別公開

「住友活機園」(伊庭貞剛記念館)

 住友林業(株)は17日、重要文化財である「住友活機園」(伊庭貞剛記念館:滋賀県大津市田辺町10-14)の特別公開を行なうと発表した。期間は2003年11月22日、23日、29日、30日の4日間。同館は、2002年5月に、洋・和館の意匠の完成度や保存状態の良さが評価され、文部科学省より重要文化財の認定を受け、一般に公開するのは三回目となる。

 明治37年に近代住友の基礎を築いた第二代総理事伊庭貞剛翁が隠棲の住居として建設され、その後住友本社に寄付されたものを、同グループが維持管理してきたもの。中心となる洋館は、木造2階建で延床面積242.32平方メートル、浅瓦葺。和館は、木造で延床面積340.04平方メートル、浅瓦および銅板葺。その他、蔵や門、茶室などの付属建築物も保存されている。敷地は、井戸などを含む宅地および山林8,157.68平方メートル。
 特徴は、100年間持ちこたえた木造軸組み構造であること、洋館と和館が併立していること。また、デザインがアール・ヌーヴォーを採り入れた当時の最先端のものであり、さらに階段の勾配や敷居の高さなどにバリアフリーの考え方が取り入れられていることなど。
 申し込み者の中から各日抽選となる。詳しくは住友活機園ホームページ( http://www.feelnet.jp./s-kakkien/)を参照のこと。


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