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NBF、初の試み「市街地再開発初期段階の物件」取得

 日本ビルファンド投資法人(NBF)は29日、現在東京都港区白金で建築中の「白金一丁目東地区第一種市街地再開発事業 業務棟」において、(有)プラチナインベストメント(東京都中央区、取締役:須貝信氏)が保有する土地および建物の所有権を追加取得すると発表。

 「白金一丁目東地区第一種市街地再開発事業 業務棟」(以下「同物件」)は、地元地権者や民間ディベロッパー、行政が十数年をかけ着工にいたった、極めて公益公共性の高い「第一種市街地再開発事業」として建築中の物件。同物件のような都市再生政策に資する事業の初期段階の投資決定は、JREIT市場初となる。
 契約日は9月30日、建物竣工は2005年11月30日予定。取得の概要は、中央三井信託銀行(株)を受託者とする「不動産を主な信託財産とする信託受益権」で契約期間は未定。不動産管理処分受益権の内訳をみると大きく2種に分かれるが、併せて本物件土地建物の100%持分に相当する。取得価格は276億円だが、現時点で未決定であるテナント誘致の結果によって増額変更が行なわれる旨の定めがされている。引渡しは2006年3月31日を予定している。
 建築中の建物の概要は、地下2階地上26階建ての鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造。施工は、鹿島・長谷工・新日鐵建設共同事業体。同物件はビジネス機能、居住機能に加え、エンタテインメントなど高度な都市機能が集積する港区の中でも、特に文化的・国際的なイメージの高い地区であること、至便な交通網を評価されている。また都心の大規模・新築オフィスビルとして、そのランドマーク性とともに、オフィスフロアの基準やセキュリティ面などでも、高い評価を得る、高規格のスペックを備えたものとなる予定。


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