国土交通省は30日、2003年8月分の全建築物の着工床面積と新設住宅着工戸数を発表した。
これによると、建築物の着工床面積は1,433万平方メートル(対前年同月比▲0.3%)と3ヵ月ぶりの減少であった。
建築主別では、公共の建築主は91万平方メートル(同▲6.7%)で先月の増加から再び減少、民間の建築主は1,342万平方メートル(同0.2%増)で3ヵ月連続の増加となった。民間建築主のうち居住用は876万平方メートル(同▲4.8%)で3ヵ月ぶりの減少、非居住用は467万平方メートル(同11.0%増)で3ヵ月連続の増加となった。
用途別では、鉱工業用は92万平方メートル(同25.6%増)で3ヵ月連続の増加、商業用については142万平方メートル(同16.3%増)で4ヵ月ぶりの増加、サービス業用については93万平方メートル(同▲12.9%)で先月の増加から再び減少となった。
使途別では、事務所は54万平方メートル(同23.7%増)と2ヵ月連続の増加。店舗は96万平方メートル(同22.5%増)、工場は78万平方メートル(同31.3%増)と、ともに3ヵ月連続の増加となった。倉庫については53万平方メートル(同16.8%増)で先月の減少から再び増加となった。
新設住宅着工戸数は92,406戸(対前年同月比▲5.4%)と3ヵ月ぶりの減少であった。
利用関係別戸数でみると、持家は32,200戸(同6.7%増)で先月の減少から再び増加。そのうち住宅金融公庫融資による持家は2,773戸(同▲24.5%)で43ヵ月連続の減少となったが、民間資金による持家は27,277戸(同11.6%増)で46ヵ月連続の増加となった。
貸家も34,090戸(同▲12.3%)と2ヵ月連続の減少。そのうち公的資金による貸家は5,170戸(同8.2%増)で先月の増加から再び減少、民間資金による貸家についても28,920戸(同▲13.0%)と2ヵ月連続の減少。
分譲住宅は25,620戸(同▲7.5%)と3ヵ月ぶりの減少であった。そのうちマンションは15,259戸(同▲15.7%)と先月の増加から再び減少、一戸建住宅は10,233戸(同7.4%増)で9ヵ月連続の増加となった。
また、地域別総戸数は、首都圏(対前年同月比▲7.5%)をはじめ、中部圏(同▲11.9%)、近畿圏(同▲1.4%)、その他地域(同▲2.6%)とすべての地域で減少となった。
建築工法別では、プレハブが12,067戸(対前年同月比▲6.2%)と2ヵ月連続の減少。ツーバイ・フォーについては7,324戸(同12.4%増)で4ヵ月連続の増加となった。