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ミサワMRD、9月度の「不動産流通市場調査」結果発表

 ミサワエムアールディー(株)は9月29日、4大都市圏を中心とした2003年9月の「MISAWA-MRD不動産流通市場調査」の結果を発表した。

 これによると、首都圏については、宅地市場で購買需要がおう盛となり、引合件数が増加、価格動向にも安定感が増している。一戸建てについても、根強い潜在需要から引合件数が5ヵ月ぶりに増加。しかしながら、中古マンションの潜在需要は依然弱く、市況が停滞している様子がうかがえる。
 中京圏では、宅地・一戸建てともに引合件数が増加傾向。宅地は価格の安定感も強く、好調な市況推移を見せているが、一戸建てについては潜在需要は根強いものの、成約件数が減少傾向となっているため、価格の下降傾向が見られる。また中古マンションは、潜在需要の低調を背景に、引き続き引合件数は減少傾向となっており、低調な市況が続いている。
 近畿圏では、宅地の引合件数が増加に転じ、今後の価格動向も「横ばい」が主流となり、先安感が薄らいでいる。一戸建ても潜在需要が高まり、引合件数が5ヵ月ぶりに増加。宅地・一戸建てともに市況の改善がうかがえる。一方、中古マンションは、価格の下降基調、引合・成約件数の減少傾向に変わりなく、市場は低迷している模様。
 福岡県については、宅地・一戸建ての引合・成約件数がともに増加傾向で推移しているものの、中古マンションで価格下降見通しが再び強まっており、低調な市況がうかがえる。
 全体的には、秋の需要期に入り始める時期であることから、宅地・一戸建て市場の引合件数が全圏域で増加傾向となり、「夏枯れ」状態で低調だった前月から市況改善の動きが見られた。


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