三井不動産(株)および清水建設(株)は2日、両社をはじめとする共同事業者グループなどで開発を行なった「幕張ベイタウン セントラルパーク」および、セントラルパークの入口に位置する「幕張パークタワー」(ともに千葉市美浜区)が、2003年度「グッドデザイン賞」(日本デザイン振興会主催)<建築・環境デザイン部門>を10月1日に受賞したと発表した。
「幕張ベイタウンセントラルパーク」は、超高層棟と高層棟合計10棟、総戸数1,005戸からなる大規模プロジェクト。事業開始から竣工までに12年の歳月を費やし、延べ15人もの建築家が参加、本年3月に竣工を迎えた。同プロジェクトでは、街区全体の調和をめざしつつ、それぞれの建築が個性を発揮する密度の高いデザインを採用。全体計画として、並木道を介して街区を3分割し、超高層棟を際立たせるために建物を数種類の高さに限定して構成するとともに、周辺の中層街区との調和を図るため、ファサードデザインを適宜分節するなどした。
33階建ての超高層棟「幕張パークタワー」は、幕張ベイタウンのシンボリックな景観を創ることをテーマに本年3月に竣工。周辺の低層住宅との関連性を意識し、3層構成からなる外観デザインとした。また、躯体構造では、鹿島建設が開発した「スーパーRCフレーム構法」を採用、梁の無い室内空間を実現している。
なお、幕張ベイタウンは、1999年にパティオス1番街~13番街、15番街~18番街がグッドデザイン賞のアーバンデザイン賞を受賞している。