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住友不動産、不動産投資信託組成準備に着手

 住友不動産(株)は7日、同社グループで運営を受託する不動産投資信託(REIT)を組成するにあたり、そのスポンサーとなり、具体的な準備に着手したと発表した。これは、有利子負債の削減と資金効率の改善の実現、将来の事業展開に資することを目的としたもの。

 資産運用受託会社については、同社の100%子会社である住友不動産投資顧問(株)(東京都新宿区、代表取締役:宅泰雄氏)が資産運用会社となるべく、諸手続きを進行中。10月1日には国土交通大臣から不動産投資顧問業に係る「取引一任代理等」の認可を受け、引き続き、運用受託者としての認可取得手続きに着手している。
 また、将来的に不動産投資法人に売却する予定資産を一部決定、移行準備のため住友信託銀行(株)に信託譲渡を行なったうえで、その信託受益権を新設の特別目的会社(SPC)に譲渡。当該SPCは、信託受益権の取得代金および諸費用を(株)三井住友銀行と住友信託銀行(株)の両行による協調融資250億円(ノンリコースローン)と同社からの匿名組合出資により調達している。
 譲渡先(SPC)は会社名「エスエフオフィスネットワーク(有)」 (東京都新宿区、取締役:三浦昭彦氏)で、譲渡対象不動産は、「芝大門ビル」(東京都港区、1996年竣工、延べ床面積14,432平方メートル)、「住友不動産築地ビル」(東京都中央区、1999年竣工、延べ床面積7,037平方メートル)、「住友不動産一ツ橋ビル」(東京都千代田区、1999年竣工、延べ床面積5,360平方メートル)の他、オフィスビル5棟の計8棟。 延べ床面積は計46,707平方メートルで帳簿価格389億6,600万円。譲渡価額は鑑定評価額で389億6,500万円。譲渡日は、2003年9月30日。


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