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三井不動産、「六本木ティーキューブ」竣工

 三井不動産(株)と日本サムスン(株)は9日、「六本木ティーキューブ」(東京都港区六本木)の竣工式を10月10日に執り行なうと発表した。同物件は、民間企業による日韓共同の大型プロジェクトで、賃貸オフィス中心として、サービスアパートメント(高級賃貸住宅)、商業施設で構成された大規模複合オフィスビル。

 同物件がある六本木エリアは、現在も大規模再開発プロジェクトが推進されており、営団地下鉄南北線「六本木一丁目」に直結するなど交通も至便なことから、ビジネスエリアとしても注目されている。
 地下1階地上27階棟屋3階建てで、敷地面積は5,879.31平方メートル、延床面積は61,807.36平方メートルで、駐車台数は155台。
 同事業は、日本サムスン他が所有していた土地の有効利用を図る事業。土地全体を中央三井信託銀行に一括して不動産信託し、信託受益権を日本サムスン、三井不動産、特定目的会社が取得した上で、三井住友銀行からノンリコースファイナンスで建築資金を調達するスキームとした。その結果、日本サムスンは追加投資なしで本社拠点確保と賃貸事業確保による収益性の向上を実現し、三井不動産は、一部の投資を行なって事業スキームの策定から竣工後の管理・運営といった事業全般にわたるマネジメントを行なった。その結果、顧客へのソリューションとサービスの提供、不動産の付加価値向上が実現した。
 同ビルのテナントには日本サムスンの他、(株) 富士ゼロックス 、(株) 富士ゼロックス綜合教育研究所の入居が決定しており、100%満室で稼働する予定。


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