(社)東京ビルヂング協会は、同協会会員を対象に四半期毎に調査・発表している「ビル経営動向調査」(2003年7月時点)の結果を発表した。
東京23区の賃料水準(共益費込み)は、上限が坪当たり25,791円(前回比▲785円)・下限が16,907円(同▲1,115円)といずれも下落したことが明らかになった。また23区内の空室率も6.6%と、前回調査時の6.0%と比べやや上昇という結果となった。
区毎の坪当たりの賃料水準を見てみると、都心5区では、千代田区が賃料の上限29,896円(前回比222円増)・下限20,652円(同485円)とも上昇。一方、港区では上限25,326円(前回比▲552円)・下限15,543円(同▲1,281円)、中央区では上限25,369円(前回比▲360円)・下限15,205円(同▲837円)、新宿区では上限25,000円(前回比▲500円)・下限15,833円(同▲667円)と、上限・下限ともに下落、渋谷区では上限25,000円・下限15,000円と横這いの結果となった。文京区については、賃料の上限が19,167円(前回比6,667円増)と大きく上昇した。
区毎の空室率については、都心5区では千代田区7.1%(前回比0.8%増)、中央区7.1%(同0.8%増)、港区6.6%(同1.0%増)では上昇、新宿区では6.2%(同0.1%増)とほぼ横這い、渋谷区では5.4%(同▲0.8%)と低下したことがわかった。また他の区については、墨田区7.0%(同2.5%増)で大きく上昇、品川区3.5%(同▲3.5%)と大田区3.3%(同▲1.2%)で大きく低下したことが明らかになった。