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ミサワMRD、10月度の「不動産流通市場調査」結果発表

 ミサワエムアールディー(株)は27日、4大都市圏を中心とした2003年10月の「MISAWA-MRD不動産流通市場調査」の結果を発表した。

 これによると、首都圏については、宅地市場で購買需要が強いものの、市況は軟調な推移をみせ、宅地は潜在需要は強くとも引合件数は低調、一戸建てについても、購買需要が低下、先安感が強まっている。一方、中古マンションの潜在需要は依然弱いが、引合件数は若干持ち直している。
 中京圏では、宅地・一戸建は、引合件数、成約状況ともに好調。宅地は堅調な市況推移を見せており、一戸建てについては潜在需要は根強く、引合・成約件数は、宅地同様に好調な推移が見られる。しかし、中古マンションは、購買需要が低調であり、需要期ながら、市況は低下している。
 近畿圏では、宅地・一戸建てともに、購買需要が旺盛で市況は好調。引合・成約件数も増加し、価格見通しも改善している。また、中古マンションも、市況の改善から今後価格の下降が減少。
 福岡県については、宅地・一戸建ての引合・成約件数がともに増加傾向で推移しているものの、宅地の成約は減少傾向にあり、一戸建てでは市況が好調である反面、成約は低調で先安感が強まっている。中古マンションは価格先安感が強く市場の低迷が続いている。
 全体的には、秋の需要期のピークとなる時期であり、特に近畿・中京圏では好調な市況となっている。この圏域の宅地・一戸建て市場は引合・成約件数ともに増加傾向で推移しており、近年でも特に好調な動きを示している価格動向についても下降傾向の改善が見られることから、過剰な値引きも少ないと見られている。福岡県では引合件数は増加傾向で推移しているが、成約件数の伸び悩みから、価格の先安感が強まる様子もうかがえる。
 一方、首都圏では潜在的需要は、潜在的な需要が根強く、価格動向の安定感もあるものの、引合件数は減少傾向に転じ、取引状況も低調となっている。


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