ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は7日、不動産投資信託(REIT)のための不動産投資物件として「恵比寿ネオナート」(東京都渋谷区)の土地および建物の所有権の一部を取得することを決定したと発表した。
同ビルが所在する恵比寿エリアは、1994年に恵比寿ガーデンプレイスや当該物件の竣工を契機に東京都心部における主要オフィスゾーンの一つとしての地位を確立。隣接する「渋谷エリア」からの流入需要のみならず、幅広い業種のオフィス需要が見込まれており、中でも同ビルはJRおよび営団地下鉄「恵比寿」駅至近の上、ペデストリアンデッキで直結している好立地に位置する。また、1フロア約370坪無柱の事務所スペースや6系統の個別対応空調設備、24時間体制のセキュリティ対応などテナントニーズに即した仕様となっており、建築・設備両面において競争力を有していることなどから、本件取得を決定するにいたった。
同物件は、1994年10月竣工で、オフィスと住居で構成される、地下2階地上18階建ての複合ビル。JREの取得部分は、土地面積5,005.70平方メートルの9分の1の所有権、オフィス棟の3階部分1,211.82平方メートルの区分所有権、4階部分1,211.82平方メートルのうち5,534.725分の4,465,275の区分所有権の共有持分。取得価格は37億4,000万円。11月14日に不動産売買契約を締結し、物件引渡の予定。
総賃貸面積は1,599平方メートルで、テナント総数は2、取得予定日の稼働率は71.9%だが、空室部分についても賃貸借契約締結済みであり、12月1日付で100.0%となる予定。