森ビル(株)は17日、同社が手掛けたプロジェクト「愛宕グリーンヒルズ」が、不動産業界において国際的に最も権威があるとされている「Awards for Excellence(アワーズ・フォー・エクセレンス)」の受賞を受けて、記者発表会を行なった。発表会には同賞を主催するアーバンランド研究所(以下ULI)プレジデントのリチャード・ローザン氏、森ビル(株)代表取締役社長森 稔氏、同社取締役副社長山本和彦氏が出席。ULIの活動報告とともに、受賞に対する喜びを語った。
アーバンランド研究所(ULI)は、1936年に設立された不動産関連の研究および教育のための非営利団体。メンバーは開発業者だけでなく、行政従事者、学識者、投資家、オーナー、設計者、プランナーなど、土地活用と開発に関わるあらゆる分野の専門家が顔を揃えており、現在、世界70ヵ国、1万8,000名以上の正規会員および特別会員が所属している。日本での会員数は200人超。
同団体が主催する「Awards for Excellence」は、単に建築物の美しさに対して授与されるのではなく、優れた開発のプロセスや事業方式に対して贈られるもの。過去にはニューヨークのロックフェラーセンターやベルリンのソニーセンターなどが受賞している。2003年度は世界中から109の作品の応募があり、うち「愛宕グリーンヒルズ」を含む10件の開発物件が受賞した。日本プロジェクトの受賞は今回が初となる。
同物件の選定理由として、リチャード・ローザン氏は「伝統ある寺院と最先端の超高層ビルの融合という、ユニークなプロジェクトや繊細な設計などが高い評価を得た」とコメント。また、受賞側である森ビルの森 稔氏は「愛宕グリーンヒルズが栄誉ある賞をいただき大変喜んでいる。歴史ある敷地を保全しつつ超高層ツインタワーを設けることで、より多くの生活空間・有意義な時間の提供してきた。私どもの提案が認められ嬉しく思う」と述べた。