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三菱地所、新丸ノ内ビルヂング建て替え計画発表

建て替え後の「新丸ノ内ビルヂング」
意気込みを語る三菱地所(株)高木茂代表取締役
コンセプトデザインは英国建築家のマイケル・ホプキンス卿

 三菱地所(株)は8日、東京駅前の「新丸ノ内ビルヂング(新丸ビル)」の建て替え計画を発表した。

 同社では1998年から丸の内再構築に本格的に取り組んでおり、昨年9月にオープンした「丸の内ビルディング(丸ビル)」をはじめ、これまでに6棟のビルの建て替えを発表している。今回の新丸ビル建て替え計画はその第6弾目に当たり、丸の内再構築の「第1ステージ」最後を飾るプロジェクトとなる。
 2007年竣工予定の新丸ビルは、敷地面積約1万平方メートル、延べ床面積約19万5,000平方メートル。地下4階、地上38階建て、塔屋1階から構成され、最高高さは丸ビルより約18メートル高い。大きく分けて地下1階~地上6階が商業ゾーン、7階~9階がインタラクティブゾーン、10階から上がオフィスゾーンの複合施設となる。

 グローバルな視点から都市景観を検討した結果、コンセプトデザインには英国建築家のマイケル・ホプキンス卿を起用。同氏は「向かい合う丸ビルと均衡の取れた非対称性を実現することを命題と考えている。現在の丸ビルの伝統とスケールを伝承したい」と語った。
 大手町・丸の内・有楽町地区は2000年の都市計画法および建築基準法の改正によって創設された「特定容積率適用区域」に指定されており、今回の建て替えにおいて三菱地所では東京駅丸の内駅舎の未利用容積を移転する方向でJR東日本との協議を進めている。

 同社高木茂社長は、「この建て替えによって、丸の内を世界で最もインタラクションが活発な街にしていくという思いが強まった。建て替えが完了する2007年以降も、丸の内再構築の第2ステージとして、引き続き連続した建て替えを推進していく」としている。


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