独立行政法人の建築研究所は5日、築43年の木造住宅について、静的加力による倒壊実験を2月9日に行なうと発表した。
今回の実験は、文部科学省の「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」の一環として、既存木造住宅の劣化状況を調査するとともに、実際に倒壊実験を行なうことで、建物の強度や破壊挙動を調べることを目的に実施されるもの。静岡県、島田市の協力のもと、同研究所および東京大学大学院工学系研究科、独立行政法人森林総合研究所、独立行政法人防災化学研究所が共同で実施する。
実験では、(1)常時微動測定、起振機による加振実験、(2)劣化状況調査、(3)住宅内の温湿度調査、(4)静的加力による倒壊実験、(5)下見板外壁の散水実験の5つの調査・実験を行ない、このうち静的加力による倒壊実験の一部を公開する。
見学には事前登録が必要。詳細は以下のとおり。
日時:2004年2月9日(月)13:30頃~(予定)
場所:静岡県島田市営伊太住宅(島田市伊太2067)
申込:静岡県住宅部建築安全推進室(tel 054-221-3076)