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ミサワホーム、新ブランド戦略および新商品「EDUCE」を発表

URBAN DESIGNERS「EDUCE」外観イメージ
建物内イメージ。高さ約7mの吹き抜けをベースに、タテの広がりを生かした空間

 ミサワホーム(株)は24日、新ブランド戦略および新商品の記者発表会を開催。商品ブランド戦略を再構築し、新コンセプト「Simple plus(シンプルプラス)」に基づく木質戸建商品URBAN DESIGNERS「EDUCE(エデュース)」を4月23日に新発売することを明らかにした。

 会見ではまず、佐藤春夫社長より、「顧客中心主義」「現場主義の徹底」「営業設計強化」「資産活用事業強化」「新ブランド戦略」の5つからなる、2004年度の事業方針が発表された。営業設計人員を現在の260名から300名に増員、将来的には500名体制とするほか、アパート販売専任のスタッフを現在の270名から350名に増やし、アパート販売の強化を図っていく。
 また、「新ブランド戦略」として、商品ブランドを、都市型商品「URBAN DESIGNERS」、郊外型の高品質・高級商品「CENTURY」、郊外型のスタンダード商品「GENIUS」、賃貸住宅商品(全国一律)の「Belle Lead」の4ブランドに再構築。「100年住宅」「ゼロエネ・エコ住宅」「蔵・収納住宅」という同社の3つの強みをさらに拡大・発展させていくとともに、ライフスタイル別に7つの代表顧客を設定、各顧客層ごとの企画・開発条件にあった商品開発を進めていくとしている。

 こうした新ブランド戦略に伴い、デザインコンセプトを、従来の同社のデザイン思想「Simple is BEST」を踏襲した「Simple plus」に設定。シンプルなデザインに、自分のライフスタイル・ライフステージを反映させた“私の生活デザイン”をプラスする、という考えに基づく「Simple plus project」を立ち上げた。
 その第1弾となる「EDUCE」は、団塊ジュニア世代をターゲットとした都市型住宅の新商品。BOX型のシンプルな外観デザインが特徴で、建物内は柱や内部の耐力壁(内壁)のない構造となっているため、大空間設計を実現、構造を気にせずにプランづくりをすることができる。
 また、この大空間設計を生かし、壁面に奥行き455mmの収納棚「分散収納システム」を設置。「KURA」に代表される集中収納に加え、分散収納を採り入れることにより、“見せる収納”と“隠す収納”をバランス良く設けた。
 同社では、ターゲットとする団塊ジュニア世代が、メーカーのお仕着せを嫌う傾向にあり、かつデザインやインテリアセンスがアップしてきていることから、自分らしさを加える(プラスする)ことのできる可変性をアピールし、同商品を「木質2階建て戸建住宅のメイン商品に育てていきたい」(佐藤社長)としている。

 プランはフリープランで、販売価格は3.3平方メートル当たり52万円(税抜49.5万円)から。4月23日の正式発売までに全国78ヵ所にモデルハウスを建設し、初年度1,000棟の販売をめざす。


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