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藤和不、分譲マンションを証券化し40億円の特定社債発行

 藤和不動産(株)は24日、建設中の分譲タワーマンション「(仮称)品川シーサイドアインスタワー」(東京都品川区、販売総戸数208戸)を開発型証券化の活用により事業化すると発表した。資金調達の多様化と調達資金のオフバランス化による財務体質強化を目的としたもの。

 同事業のスキームとしては、まず資産流動化法にもとづく「品川シーサイド・アインス特定目的会社」を2004年2月5日に設立。(株)エス・ディー・マネジメントと、オリジネーターである藤和不動産より開発用地を取得し、工事請負契約、監理契約などを締結、マンション開発事業を行なう。

 品川シーサイド・アインス特定目的会社は、有限責任中間法人より特定出資を、オリジネーターより3億円の優先出資を受け入れる。開発用地取得資金については、優先出資およびA格付35億円・BBB格付5億円の特定社債発行により調達。同社は、マンション分譲代金を特定社債の償還費用等に充当する。また、機関投資家に対する発行社債の販売は東海東京証券(株)が行ない、UFJ銀行が財務代理人として発行後の元利金支払事務を行なう。社債発行は2004年3月24日、償還は2006年3月の予定。
 なお、格付対象社債については、2004年3月16日に(株)日本格付研究所より予備格付を取得している。
 
 藤和不動産は、マンション開発を代行、開発物件の販売を受託する。同社では、今回の事業化を機に、マンション事業における証券化への取り組みを積極的に推進していく方針。


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