三井不動産(株)は、今般、私募型不動産ファンド「三井ジェムストーンファンド1(Mitsui Gemstone Fund 1」を設立、4月から運用を開始すると発表した。
同ファンドは投資家の資金で、流動性・収益率の低い不動産を取得に導入し、同社のマネジメント力により付加価値の向上を図った上で機関投資家やJREITに売却するといった運用を行なう。
具体例としては、「銀座アイタワー」(東京都中央区、用途:事務所・住宅)の場合は物件特性、立地特性を踏まえて、空室部分をホテルにリニューアルして、運営能力に定評のあるフランスのアコーグループに賃貸することによって、安定的なキャッシュフローを生み出す物件に再生した。 ほかにも、オフィスビルから専門性の高いクリニックなどのメデシィカルビルへのコンバージョンを目的として、都心部で建築中のビルを取得する予定としている。
同社ではグループ全体でマネジメント事業の強化を図り、預り資産の獲得に基づく収益拡大をめざしている。また、同ファンドのシリーズ化することにより、不動産市場と金融資本市場を結び付ける「高度な仲介機能」を果たすとともに、同社のファンドビジネスの柱として注力していく方針。