積水化学工業（株）住宅カンパニーは30日、同社の主力商品である「パルフェ」を進化させた住宅「パルフェAE」を4月30日より一部を除く全国で販売すると発表した。
同商品は「パルフェ」の「光熱費ゼロ住宅」のコンセプトを踏襲し、発電効率の高い太陽光発電システムや高効率給湯器「エコキュ－ト」などを採用、耐久性の高さからメンテナンス費を軽減できる新タイル外壁材などを導入することにより、ライフサイクルコストを一般住宅と比較して60年で1,600万円軽減できるとしたもの。快適さが増すにつれてエネルギー消費量が拡大する傾向を鑑み、エネルギー消費量の大きい「冬と夏の暮らし」に着目し、開発した。
具体的にはライフサイクルコストを軽減のため、従来の外壁タイルより厚い新タイル外壁のほか、塗り替えの必要が少ないステンレス屋根とアルミ庇を採用してメンテナンス費を軽減。そのほか、次世代省エネ基準3地区対応の高気密・高断熱の構造躯体でエネルギー効率をあげ、単結晶太陽光発電システムや外気熱を活用する「エコキュ－ト」（CO2ヒートポンプ給湯器）などを導入する。なお、これらの初期投資費用を16年で回収できるとしている。
また、「快適な冬と夏の暮らし」をサポートするため、基礎断熱と床下蓄熱暖房システムを組み合わせた「温熱バリアフリ－システム」や、排熱効果を持つ天窓や日射取得量をコントロールする遮熱スクリーンなどにより「パッシブ通風遮熱システム」を開発した。
なお、同社では住友信託銀行と「光熱費ゼロ住宅専用ローン」を共同開発。太陽光発電システムを利用した顧客に対し、太陽光発電の発電容量に応じて優遇金利を設定した。
販売価格は3.3平方メートル当たり63万円台から。2004年度1,000棟の販売を計画している。