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三菱地所、所有ビルの自動回転扉の過去の事故状況を公表

 東京・港区の六本木ヒルズで26日、6歳の男の子が回転式のドアに頭を挟まれ死亡した事故を受け、三菱地所(株)は自動回転扉の設置状況と過去の事故状況を明らかにした。

 同社所有ビルで自動回転扉が設置されているのは、丸ビルの7ヵ所、ランドマークタワーの6ヵ所をはじめ全19ヵ所。過去自動回転扉で事故が発生したのは、丸ビルでは2002年9月~2004年3月までに全3件、ランドマークタワーでは1993年8月~2004年3月までで全9件、合計12件。うち救急搬送された事故が2件、1件は大腿骨骨折の重傷であった。

 同社では今後の対策として、現在すべて休止している自動回転扉について、警備員を配置せずに使用を再開しない、既存ビルに設置されている自動回転扉については今後撤去を含め改善策を検討する、新築ビルについては自動回転扉は使用しない、3月29日付で高木茂社長を委員長とする安全委員会を設置する、の4点を発表した。高木社長は「委員会では、自動回転扉だけにかかわらず、日々進歩する設備や部材、その他ビルのあらゆる点の安全性も含めて検討していく」と語った。


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