不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

ミサワホームグループ、ケアハウス制度活用による高齢者複合施設をオープン

『品川区高齢者複合型施設』外観「ケアホーム西五反田」前方建物2~4階部分、「さくらハイツ西五反田」後方建物2~4階部分
「ケアホーム西五反田」内、中央ユニット内の居間・食堂

 ミサワホームグループの(株)マザアス(代表取締役常務:吉田肇氏)と、品川区および社会福祉法人さくら会が連携して推進してきた、品川区高齢者複合型施設「ケアホーム西五反田」と「さくらハイツ西五反田」が完成、4月1日に開設することとなった。

 「ケアホーム西五反田」は、「特定施設入所者生活介護」の指定を受けたケアハウスで、介護が必要な高齢者が対象。個室9室と居間・食堂で構成されたスペースを1ユニットとし、ユニットごとに介護を行なう「全個室小規模ユニットケア方式」を採用する。一方、「さくらハイツ西五反田」は、自立した高齢者が対象。高齢者が安心して生活できる住まいと各種サービスの提供を行なう。

 この品川区高齢者複合型施設は、2つの施設を複合することにより、元気なうちから入居し、介護が必要となっても住み続けられる「新型ケアハウス」となっている。

 ミサワホームでは、「身体的、精神的な機能に変化が生じても、その人に合った様々なライフサポートを提案することで、その人らしい普通の暮らしを可能にする」ことを基本理念として、1993年の介護専用型高齢者施設「マザアス南柏」(千葉県柏市)を皮切りに、シルバー事業に取り組んでいる。今回の運営コンサルティングおよび施設運営受託に当たっては、設計施工といったハード面だけでなく、これまでの施設運営による経験が評価されている。

 同社では、高齢期を過ごす住まいの新たな選択肢として、また自治体・公益法人・民間企業が連携した初のケア事業として同施設を積極的にアピールしていく。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら