日本ビルファンド投資法人(NBF)は14日、「2004年6月期半期業績の概況」を発表した。
当半期(2004年1月1日~3月31日)の業績状況は、営業収益60億4,000万円、営業利益24億4,200万円、経常利益20億1,700万円、当期純利益20億1,700万円であった。1口当たりの分配金は7,187円。
同社によれば、ポートフォリオ全体では、当半期末で、96.6%と高稼働率を達成。主な要因としては、テナント営業を強化し、機動的なリニューアル工事を行なって競合物件との差別化を図ることなどによる、2003年に大口テナントの解約が発生した「芝NBFタワー」および「住友電設ビル」の稼働率上昇があげられる。2物件については、04年4月、03年7月より、それぞれ満室稼働となっている。全国の賃貸可能面積合計は37万6,231平方メートル(前期末35万8,940平方メートル)、稼働率は96.6%(同92.3%)。
新規物件については、入札による過度な価格競争を避けるため、取得手法の充実や情報ルートの多様化を図るとともに三井不動産(株)との協働を強化しており、「平成8年3月末を目処に資産残高5,000億円(売買価格)を目指す」という目標にむけ、新規物件取得による外部成長の加速化を図る。また同日付けで「新宿余丁町ビル」など4物件の譲渡に関する契約を締結、7月30日に引渡しの予定となっている。中長期的なポートフォリオの充実を図る観点から、個別物件のリスクリターン予想の精査なども考慮して決定したもの。これらポートフォリオマネジメント後の概況は、東京都心部17物件、東京周辺都市部6物件、地方都市部15物件で、合計38物件、売買価格合計3,204億8,900万円。
なお、既発表の通期予測どおり、営業収益120億1,100万円、経常利益38億1,700万円、当期純利益38億1,700万円、1口当たりの分配金は13,600円を見込む。