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BELCA、平成16年度通常総会および第13回BELCA賞表彰式開催

平成16年度も会長続投が決定した高木氏
第13回BELCA賞は各部門5物件が受賞
ロングライフ部門で受賞。世界貿易センタービルディング常務取締役中野修三氏
ベストリフォーム部門で受賞。横浜市港湾局長・安武啓揮氏

 (社)建築・設備維持保全推進協会(BELCA)は18日、平成16年度通常総会を開催、平成15年度活動報告・収支報告、16年度活動計画・収支予算案の承認を行なった。また、引き続き第13回BELCA賞の表彰式が行なわれた。

 通常総会において、16年度も会長に再任された高木丈太郎氏は、「設立15周年を迎えるに当たり、建築ストック対策の先進的な役割に対する取組みをさらに強化し、継続中の総合的LC特別研究や資格者の資質向上と普及の推進に注力していきたい」と語った。また、継続課題のひとつであるPFI事業におけるLCC算定に関する実態調査については、本年度、調査結果を整理し、評価方法・評価基準等にまとめて、ガイドラインとして出版する予定となっている。

 同日開催された授賞式では、第13回BELCA賞(選考委員長:内田祥哉氏・東京大学名誉教授)において選出されたロングライフ部門とベストリフォーム部門各5物件が表彰された。

 ロングライフ部門の受賞者を代表して「世界貿易センタービルディング」(東京都港区)の所有者であり、維持管理者である(株)世界貿易センタービルディングの常務取締役中野修三氏は、「長期にわたる維持・保全に関しては、しっかりとした計画と、時代に即した対応が必要。ゴミのリサイクルなどの環境問題や、太陽光発電システムなどの省エネ対策はもちろん、ITサーバーセンターを設置するなど現在のテナントニーズに応えられるようなシステムを取り入れていくことが必要」と語った。同社では1970年の竣工時以来のテナントが約6割を占めている。
 また、ベストリフォーム部門で受賞した「横浜赤レンガ倉庫」(横浜市中区)の所有者である横浜市の港湾局長・安武啓揮氏によると「1911年竣工の保税倉庫が2002年文化施設・商業施設として生まれ変わった結果、現在まで1,000万人を超える来館者があった。予想以上の成果であったし、横浜の人々に親しまれてきた外観を極力生かして改修でき、新たな観光スポットにもなれたのでは」。(BELCA賞についての詳細は同協会ホームページを参照のこと)


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