国土交通省は3日、「改修によるマンションの再生手続に関するマニュアル」を作成、公表した。
建築後一定の年数が経過したマンションの質、価値を長持ちさせるためには、修繕による性能の維持・回復だけでなく、グレードアップのための改良工事を実施することが重要となる。特に、大規模修繕工事については、「修繕」工事ではあるものの、実施回数を重ねるにつれ改良割合を大きくした改修工事としての実施が必要となるなど、改修によるマンション再生の重要性が高まっている。
そこで国土交通省では、改修によるマンション再生手法等に関する情報を、管理組合および管理組合を支援する専門家等に提供し、広く普及させるべく、同マニュアルを作成した。
マニュアルでは、数回目の大規模修繕を迎える築30年程度のマンションを想定。大規模修繕の工事項目ごとに想定されるグレードアップ工事の内容・工法に関する情報のほか、増築・改造等により新たな性能・機能を付加する大規模な改修工事の内容・工法に関する情報を提供する。
また併せて、改修工事に想定される概算コスト、建築基準法等の建築基準関連規定および区分所有法上の手続、マンション改修に係る補助、融資等の参考情報についても掲載している。
なお同マニュアル全文は、近日中に国土交通省ホームページ(http://www.mlit.go.jp/)および国土技術政策総合研究所ホームページ(http://www.nilim.go.jp/)にて掲載、ダウンロード可能となる予定。