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屋上開発研、2004年度通常総会開催-会長には三菱地所会長福澤武氏就任

 屋上緑化を核に屋上利用の普及啓蒙活動に取り組んでいるNPO法人屋上開発研究会(理事長:梅澤忠雄氏)は14日、2004年度通常総会を開催した。同研究会は、昨年度より引き続き大幅な会員増強や組織の抜本的改革を進めており、大手ディベロッパー、建設会社、エネルギー、緑化関連事業者、地方自治体などを含む、ユニークな異業種企業による、会員数70社(全年同期比でプラス39社)の組織となった。

 機構改革の一環として設けられた会長職には、福澤武氏(三菱地所会長)、副会長職には立石真氏(日本建築センター理事長)、竹中統一氏(竹中工務店社長)が就任。理事長の梅澤忠雄氏(都市開発プロデユーサー)、副理事長の輿水肇氏(明治大学農学部教授)、三浦慶政氏(ダイフレックスHD会長)の各氏は再任した。

 2004年度の主な事業計画については、地方公共団体が計画する緑化まちづくりや、屋上緑化建築の推進にあたっての計画立案や事業実施のコンサルティングの受託、「景観緑3法」に対応したコンサルティング事業。また、各自治体が屋上緑化見本園としてモデルを作成する場合の企画・設計から管理・調査などを受託する。すでに東京都三鷹市や大阪府においては総合的コンサルティングを受託しているほか、その他東京都の北区・新宿区・練馬区では部分的な受託の実績もある。
 さらに、屋上緑化技術に関わる調査・研究・開発、情報の収集と開示、「屋上価値」の調査・研究をあげており、本年度第1回試験を行なったスカイフロントコーディネーターの普及・育成も大きな課題であるとした。

 総会に引き続いて開催された懇親会で、新しく会長に就任した福澤武氏は「今まであまり活用されていなかった屋上。そこにどれだけの有効なスペースがあり、どう活用できるのか。そのように見ると、屋上開発研究とは、非常に可能性と夢のある分野だと思う」と今後の活動への期待を語った。


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