住友林業(株)は1日、2003年4月~2004年3月における同社の環境への取り組みと具体的成果をまとめた「環境・社会報告書 2004」を発行した。
4回目の発行となる本年度の報告書は、従来の「環境報告書」という名称を、環境・社会に対する企業の責任を意識する意味から「環境・社会報告書」に変更。持続可能性に関する考え方と活動内容を冒頭で紹介したほか、読者アンケートの意見をもとに読みやすくするための工夫などを施し、よりわかりやすい報告書をめざした改善を行なった。
同書では、グループ3社で環境マネジメントシステム(ISO14001)の認証取得をしたことに加え、環境保全活動をより強化するために、日常業務管理と環境管理を一体化し2004年から運用を開始したことなどを報告。さらに、インドネシア共和国東カリマンタン州において、1991年から開始した「熱帯雨林再生プロジェクト」を2004年3月に完了したこと、またフタバガキ科の樹木(ラワン)を中心に、累計植栽面積503ha、累計植栽本数73万8,000本の森林を再生させた取り組みなどについて紹介している。
なお、2003年度の環境保全コストは、「建設廃棄物の削減・リサイクル」や「持続可能な森林の育成」などに対し49億3,500万円の計上となった。