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長谷工コーポ、マンション排水管のリフォーム工法を開発

 (株)長谷工コーポレーションは26日、マンション共用部の排水管リフォーム技術「HAM-J工法(ハムジェイ工法)」(特許申請中)を開発したと発表した。

 マンションリフォーム市場が拡大し、共用設備のリニューアルニーズの高まりが予測される中、築30年超のマンションは給水管・排水管の腐食などのため、更新・更生工事が必要となる。しかし従来、管類の更新工事は、費用が高価で工期も長くなり、また排水管内面をコーティング等する更生工事の場合には、既設管内の状況確認が難しく、施工の信頼性や保証の面での不安が残るといった課題があった。

 そこで同社では、樹脂管更生工法を持つ(有)マルナカ(神奈川県茅ヶ崎市、代表取締役:中尾朝夫氏)、ライニング鋼管技術を持つジャパン・エンヂニアリング(株)(東京都文京区、代表取締役:南雲一郎氏)の技術を融合させ、従来の排水管の更新および更生工事のメリットを組み合わせた新工法「HAM-J工法」を開発した。
 新工法の特徴は、入居者が居ながらにして施工でき、わずか半日程度で工事が完了する点。また、大がかりな機械・装置を使わないため工事の騒音振動を抑えることができるほか、従来の更生工法と同程度のコストで施工することができる。

 新工法は、東京都大田区内の解体前のマンションを利用し、施工検証を実施済。同社では、実用性の確認を完了したことから、今後はマンション管理組合などに向け、積極的に同工法の提案を行なっていくとしている。


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