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三井本館街区再開発計画が本日上棟、正式名称「日本橋三井タワー」に

上棟式の“吊上げの儀”では最上階の鉄骨が地上約195mへ
先立って行なわれた神事で施主、設計、施工者代表が“金鋲・スパナ・ハンマー”を賜わる
かけ声とともに金鋲をスパナでとめる岩沙氏
代表者5名による“吊上げの儀”合図。左からテリー・スティンソン氏(マンダリン・オリエンタル・ホテル・グループ:上席副社長)、大島博氏、田中順一郎氏、岩沙弘道氏、榊原定征氏(東レ(株):代表取締役社長)

 三井不動産(株)と(株)千疋屋総本店は7日、三井本館街区再開発計画(東京都中央区日本橋)において、共同で開発を進めている超高層複合ビルの上棟式を行なった。日本橋地区の新しいランドマークと目される地上39階建てのビルの正式名称は「日本橋三井タワー」と決定した。

 当該再開発計画は、「歴史的建築物の保存と開発との両立」をめざして創設された、東京都の「重要文化財特定街区制度」第1号案件。重要文化財である三井本館を保存しつつ、隣接して超高層複合ビルの開発を行なうもので、新館の低層部のデザインは三井本館と調和した伝統的な景観を演出する計画となっている。

 上棟式では、三囲神社(東京都墨田区)の神主による清祓いの後、建築主である三井不動産の代表取締役会長・田中順一郎氏、同社代表取締役社長・岩沙弘道氏、千疋屋総本店代表取締役社長・大島博氏らの合図で、最上階の鉄骨が拍手の中、約195mまで吊り上げられた。

 引き続き行なわれた上棟祝賀会で挨拶にたった岩沙氏は「本日めでたく上棟式を迎えられたのは日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会をはじめとする地元の皆様方のご支援・ご協力のたまもの。また設計・施工を担当された方々のご尽力によって、当初の予定より2ヵ月も工期が短縮され、しかも満室稼働で2005年7月には竣工の運びとなったのは誠に喜ばしいこと。これからも無事故・無災害、安全第一で工事を進めていただき、来年の竣工を迎えるのを楽しみにしている」と語った。

 竣工は05年7月、同年秋には30~38階に入居するマンダリン・ホテルがオープンする予定。


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