野村不動産オフィスファンド投資法人(NOF)は10日、不動産投資信託(REIT)のための不動産投資物件として「西武信用金庫渋谷ビル」(東京都渋谷区)の不動産信託受益権を取得したと発表した。
NOFでは、同物件がJR「渋谷」駅徒歩3分に立地していること、また将来的には、東京メトロ13号線の開業(2007年度)により、いっそうの交通利便性の向上が見込まれるエリアに位置していることを高く評価。また、隣接する恵比寿・原宿・表参道を含めた広域的な商業圏の中心地として高い集客力と利便性を誇る全国屈指の商業集積地であることから、営業拠点としてのオフィス需要ならびに店舗物件として希少性のある物件とみている。
売り主は、西武信用金庫(東京都中野区、理事長:貫井志幸氏)、取得価額は120億円。9月10日に信託受益権売買契約を締結、引渡しは同月28日の予定。
同物件は、1987年9月竣工、鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根地下2階付8階建ての商業ビル。賃貸可能面積は3,237.79平方メートルで、9月10日現在のテナント数は、低層階に入居している売り主のほか2で、稼働率は80.3%となっている。なお、売り主である西武信用金庫は同月13日に退居を予定している。
また同日、同物件取得資金に充当すべく、(株)UFJ銀行、(株)三井住友銀行ほか4行より、合計35億円の借入を行なうと発表。
借入実行日は9月27日、利率は2ヵ月円TIBOR+0.40%(年利)で、2004年6月9日に締結したコミットメントライン契約に基づくもの。返済期日は04年11月27日、金利元本一括返済とする。