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UUR、投資物件に「新大阪セントラルタワー」など3物件を取得

 ユナイテッド・アーバン投資法人(UUR)は1日、不動産投資信託(REIT)のための投資物件として、「新大阪セントラルタワー」(大阪市淀川区)、「ダイヤモンドシティ熊本南ショッピングセンター」(熊本県下益城郡)、「川崎東芝ビル」(川崎市幸区)の不動産信託受益権を取得すると発表した。

 1989年6月竣工の「新大阪セントラルタワー」は、鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付23階建て、事務所・ホテル・店舗から成る複合ビル。JR東海道新幹線・JR京都線・地下鉄御堂筋線「新大阪」駅徒歩4分と、新幹線停車駅とのアクセスが優れているため、UURでは東京をはじめ他の利に本社機能がある企業等のオフィス需要が見込めるとともに、宿泊・料飲需要があると判断。(有)MC三田インベストメント(東京都千代田区、代表:杉本 茂氏)より240億円で取得することを決定した。
 総賃貸可能面積は46,238.07平方メートル。主要テナントであるワシントンホテル(株)を含め、テナント数は53、稼働率は97.6%。

 一方、「ダイヤモンドシティ熊本南ショッピングセンター」は、1997年10月竣工、鉄骨造陸屋根2階建の商業施設。熊本県宇土市と八代市の中間に位置し、熊本市街とも主要幹線道路である国道3号線で結ばれているとともに、テナントの(株)ダイヤモンドシティとの間で定期借家契約および定期借地契約により長期一括の賃貸借契約が締結されているため、安定的な収益が見込めるとの判断から取得を決定した。取得先は(有)TM熊本インベストメント(東京都千代田区、代表:杉本 茂氏)、取得価格は111億円。
 総賃貸可能面積は建物部分が63,052.88平方メートル、借地部分が9,020.51平方メートル。テナント数は1、稼働率は100%。

 また、1987年4月竣工、鉄骨・鉄筋コンクリート造陸屋根地下2階付14階建ての「川崎東芝ビル」は研究所として利用されているオフィスビル。JR東海道線「川崎」駅徒歩8分と、周辺に大規模な中高層ビルが立ち並ぶ商業地域に位置すること、および(株)東芝に定期借家契約で一括賃貸しているため、安定的な収益が見込めることなどを評価し、霞ヶ関ホールディング特定目的会社(東京都江東区、代表:山田智明氏)より192億円での取得を決定した。
 総賃貸可能面積は36,212.28平方メートル。テナント数は1、稼働率は100%。

 なお信託受益権移転は、「新大阪セントラルタワー」および「ダイヤモンドシティ熊本南ショッピングセンター」が2004年12月上旬、「川崎東芝ビル」は12月20日を予定している。


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