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三菱信不動産販売、2004年度中間決算および中期経営計画を発表

 三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)グループの不動産仲介会社である三菱信不動産販売(株)(東京都千代田区、代表取締役社長:足立勲一郎氏)は10日、不動産専門紙向けの記者発表を行ない、2004年度中間決算および中期経営計画を発表した。

 2004年度上期の売上高は33億7,000万円(前年同期比16%増)、経常利益は8億2,400万円(同8%増)、当期純利益は4億6,200万円(同12%増)となった。
 
 2004年度~2006年度までの3ヵ年計画となる中期経営計画では、手数料収入の拡大および、MTFGの顧客戦略の一翼を担い、住宅に加え、3億円未満の中・小型事業用不動産の仲介サービスにおける営業基盤強化を図る方針を示した。
 具体的には、仲介手数料収入を2003年度実績の58億円から3年間で96億円にまで引き上げる計画で、毎年20%ずつ、3年間で60%の増収を図る。
 手数料収入の内訳は、住宅仲介部門が74億円(2003年度実績54億円)、事業用不動産仲介部門が22億円(同4億円)と両部門ともに増収を見込むが、特にこれまで注力してこなかった事業用不動産仲介に重点を置き、売上シェアの比率を23%(同8%)に高める計画。

 このほか、中期経営計画の基本方針として、住宅仲介部門、ネット営業部門、事業用不動産仲介部門の3本柱体制を確立・推進する。住宅仲介部門では、営業人員を300人体制(2004年3月末現在約180人)に増強するほか、新店舗の出店、広告予算の増額などを実施。ネット営業部門においては、他社との情報提携を促進し、今年度中に1万件の情報登録物件を確保、2006年度に10億円の売上げを見込む。また事業用不動産仲介部門でも営業人員の増強などにより売上シェアを拡大していくとしている。

 下期については、全国を8エリアに分けてのエリア戦略、機構改善や処遇・評価体系の見直し、新規店舗の出店などにより、売上高33億5,000万円、経常利益6億9,200万円、当期純利益3億8,900万円を予定しているが、上期実績をもとに売上高37億2,000万円、経常利益10億1,400万円、当期純利益5億5,000万円の営業目標を設定。これに伴い、通期売上高は70億9,000万円、経常利益は18億3,800万円、当期純利益は10億5,400万円となる見込み。


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