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国交省、平成17年度の予算額決定

 政府はこの度、平成17年度予算案を閣議決定し、それを受け国土交通省は2004年12月24日、予算決定額を発表した。

 同省の決定予算総額は、6兆5,656億円(前年度比0.97)。そのうち住宅局関係の住宅都市環境整備に関する予算額は、1兆7,260億2,600万円(同1.00)に決定した。

 各予算決定額と内容は次の通り。住宅対策8,182億1,000万円(同0.94)で、そのうち特定賃貸住宅が7億3,200万円(同0.79)、農地所有者等賃貸住宅が23億2,800万円(同0.84)、住宅市街地総合整備が710億8,400万円(同0.83)、住宅金融公庫が3,872億円(同0.96)、都市再生機構が620億円(同1.00)となった。
 都市環境整備の予算額は、9,078億1,600万円(同1.07)に決定。そのうち市街地整備が2,768億7,200万円(同1.30)、道路環境整備が5,468億2,500万円(同0.98)となった。

 住宅・不動産関連では、主要施策として住宅市場の整備活性化をめざすため、「マンション履歴システム整備の推進」を図る。同システムは、マンションの区分所有者が、修繕履歴などの情報から状況を把握したり、購入予定者が状況を考慮してマンション購入できるように、管理情報を登録・閲覧できるデータシステム。構築に対し、15億円の補助を行なっていく。
 また、不動産の証券化事業として、民間金融機関による長期・固定金利の住宅ローン供給を支援するため、戸数や対象となる住宅ローンの拡大や金利変動リスクを軽減するための金利変動準備基金(仮称)の造成が挙げられた。


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