日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(略称:木耐協)は12日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)において、第7回目となる2005年度の全国大会を開催した。
“阪神・淡路大震災10周年特別大会”として行なわれた今回の大会では、冒頭で木耐協理事長の小野秀男氏が「地震で人が死亡するのは、建築業界にいるわれわれの責任でもあると再認識しよう。まずは災害の事実を知り、そこから検証を」と挨拶。続いて、国土交通省住宅局局長の山本繁太郎氏が、「特に市街地においては、建物一つひとつに防災対策を施しても意味がない。街区全体でアプローチすることが必要で、行政としては、そのための各市町村の施策をバックアップする手腕を磨いていきたい」と述べた。
大会ではその後、国土交通省住宅局建築指導課建築物防災対策室長・井上勝徳氏が「木造住宅耐震改修の行政の取り組みと今後の展望」について講演、さらに名古屋大学大学院地震火山観測研究センター教授・安藤雅孝氏が「東海・東南海・南海…大地震は近づいているのか?」について講演を行なったほか、新年特別講演として、タレントのパンチ佐藤氏を迎えて「元気配達人が贈る『人生はチャレンジだ!!!』」と題した講演が行なわれた。