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三菱商事、中国での不動産開発事業に参入

 三菱商事(株)は1日、上海宝鋼集団公司(中華人民共和国(以下中国)上海市、代表:謝企華氏)の100%子会社である不動産ディベロッパー、上海宝鋼地産有限公司(中国上海市、代表:全平氏)の出資持分の15%を取得。中国での分譲住宅を中心とした不動産開発事業に参入すると発表した。

 同社は、主要発展都市での成長著しい中国不動産マーケットにディベロッパーとして参入すべく、2004年10月より積極的に事業展開の検討を続けてきた。そこで今回、20数年来の友好関係にある上海鋼集団の傘下企業、宝鋼地産への出資の話が持ち上がったという。
 今回の出資により同社では、宝鋼地産に日本の取締役にあたる「董事」を派遣することで、30年の不動産経験に基づくノウハウを提供。主として中国都市部のホワイトカラー向け分譲住宅の開発に注力していく。また、不動産証券化、随伴取引の拡大など、中国での不動産を核とした新たなバリューチェーン構築も計画。今後は、宝鋼グループとのいっそうの提携強化も図っていく。

 なお、今回の出資については、香港の不動産ディベロッパー、嘉華国際集団有限公司(香港北角揸華道、代表:呂志和氏)がシェアの41.5%、東急不動産(株)(東京都渋谷区、社長:植木正威氏)がシェアの2%を同時に取得。本件のパートナーとして提携していく。


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