三菱地所(株)は10日、「2005年3月期第3四半期業績(単体・連結)」を発表した。
当期(2004年4月1日~12月31日)単体業績の売上高は2,708億5,100万円(前期比▲0.4%)、営業利益は500億4,600万円(同▲13.1%)、経常利益は360億6,700万円(同▲11.1%)、当期純利益は137億5,300万円(同▲10.2%)。
当期連結業績の売上高は5,091億7,000万円(同7.2%増)、営業利益は780億5,200万円(同7.0%増)、経常利益は587億1,700万円(12.0%増)、当期純利益は179億100万円(同▲34.5%)であった。
セグメント別にみると、ビル事業では、「丸の内1丁目1街区開発計画」(街区名称:丸の内オアゾ(OAZO))がグランドオープンしたものの、丸の内地区再開発に伴う「新丸ビル」の建替えなどにより、建物賃貸収益は前年同期に比べ減収となったが、ビル運営管理受託収益は、新規ビルの管理受注などにより増収。営繕請負工事収益も新規ビルでの営繕請負工事が完成したことから増収となった。
住宅開発事業では、マンションの売上計上戸数が減少したことなどにより、営業収益は前年同期に比べ減収。営業利益もマンションの原価率の上昇などにより同じく減益となった。
また、設計監理事業では、平和不動産(株)の「大和証券取引所ビル新築工事設計監理業務」(大阪府大阪市)、(株)丸の内ホテルの「丸の内オアゾ 丸の内ホテル設計監理他業務」(東京都千代田区)などの売上げを計上。設計監理収益および内装工事共に増加したことにより増収となったが、営業損益は6億7,100万円の損失を計上した。
今期からセグメントに加わった資産開発事業は、匿名組合出資分配益などによりエクイティなど投資収益は大幅増収となっている。
なお、通期業績予想については、おおむね計画通りに推移しているため変更はなく、売上高7,615億円、経常利益905億円、当期純利益は360億円を見込んでいる。