エヌ・ティ・ティ都市開発(株)とダイビル(株)、鹿島建設(株)は17日、3社が開発を進めている『秋葉原クロスフィールド』(東京都千代田区)を構成するビルのひとつで、産学連携機能を備える「秋葉原ダイビル」の入居テナントが決定したと発表した。
東京都の保有地にIT関連産業の世界的拠点を整備することをめざす『秋葉原クロスフィールド』は、「秋葉原ダイビル」および「秋葉原UDX」の2棟の超高層ビルで構成され、「産学連携機能」「情報ネットワーク機能」「集客等機能」を備えるもの。公募により秋葉原駅前都有地の売り払いが行なわれた結果、3社で構成するUDXグループが当選、新たな街づくりをスタートさせていた。
「秋葉原ダイビル」は中低層階に「産学連携機能」を集約。研究、教育が行なわれる場や、「ベンチャー育成機能」などを配置するほか、コンベンションホールなども整備する。また同ビルには、『秋葉原クロスフィールド』の情報発信基地として「拠点情報センター」を配置、無線LAN環境の整備やギガビットクラスの高速大容量ネットワークへの対応も行なう。
このほど決定した入居テナントは、公立はこだて未来大学、産業技術研究所、筑波大学、東京大学、東京電機大学、日本弁理士会など、複数の大学の研究室や民間企業、行政の研究機関等12機関。それぞれが相互に交流し、新しい起業化に向け交流を行なう「産学連携機能」を担っていく。
2005年3月31日に「秋葉原ダイビル」が竣工し、『秋葉原クロスフィールド』がオープン。その後2006年3月の「秋葉原UDX」竣工をもって、『秋葉原クロスフィールド』グランドオープンを迎える予定。