国土交通省は、兼松日産農林(株)の社員が、建築基準法に基づく指定性能評価機関において枠組壁工法に用いる耐力壁の性能評価を受けた際の認定書を偽造していたことを明らかにした。
同社社員は、壁の強度を示す壁倍率の数値について1.0の評価のところを1.5と記載した認定書を作成していた。当該認定書を含めて計11枚の偽造認定書を作成したことが判明している。
兼松日産農林では、東京証券取引所や新聞等を通しての謝罪(2月22日)、偽造認定書写しの回収努力、流通在庫の買い取り等、相談窓口の設置を実施。
国土交通省は、同社に対し、すでに流通してしまっている製品(建築物への使用実績等)について、全営業所に調査を実施し、国土交通省に逐次報告するよう同社へ指示、併せて、地方公共団体に対し建築確認・検査における注意喚起について通知したとしている。
消費者に対しては、(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターに相談窓口を設置した。
■(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター
電話 03-3556-5147(相談時間は午前10時から午後5時まで・土日除く)
警視庁には本件概要を伝えており、今後の対応について引き続き相談していく、としている。