不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

興和不動産、「赤坂インターシティ」「ホーマット バイカウント」竣工

「赤坂インターシティ」および「ホーマット バイカウント」外観

 興和不動産(株)は9日、賃貸オフィスや商業ゾーンからなる「赤坂インターシティ」および、高級賃貸住宅ゾーンからなる「ホーマット バイカウント」(東京都港区、地下3階地上29階)の竣工を受け、プレス向け内覧会を開催した。

 同物件は二つの機能により構成されている一棟の建物。オフィスエントランス、カフェ、レストランからなる1階2階、賃貸オフィスからなる3階から14階までの低層部分が「赤坂インターシティ」、16階から28階の賃貸住宅およびそれに付属する29階の屋上庭園やラウンジ、フィットネスなどの高層部が「ホーマット バイカウント」として、それぞれの機能に合わせエントランスおよび動線が隔離されている。

 同物件は東京メトロ「溜池山池」駅から徒歩2分のアメリカ大使館西側に隣接。「100年後にも鮮度を発する都市空間」をコンセプトに、外観はテラコッタのルーバーとタイルを採用、歳月を建物の風合いとして刻み込めるようなデザインになっている。また緑や水が比較的豊かな赤坂を意識し、緑や水豊かな公開空地により地域に貢献したいとしている。
 また、粘性減衰型ダンパーによりハイブリット制振構造とアクティブマスダンパーにより、風揺れに対する居住性と耐震性能のグレードアップを実現、非積極型認証による入退室管理システムや要所に配備した監視カメラシステム等により安全性を確保した。

 オフィスは1フロア548坪、基準天井高2,900(特殊階3,000)ミリメートル、フリーアクセス床100(特殊階300)ミリメ-トル、床荷重は1平方メートルあたり500(特殊階1,000)キログラム。
 また賃貸住宅は欧米型高級マンションとして40年の歴史を持つ「ホーマットシリーズ」が展開、フロントサービス機能付きで198平方メートルから389平方メ-トルの84室で、29階には入居者専用施設としてフィットネス、ラウンジ、屋上庭園が設置されている。

 同社は同社敷地を含む同プロジェクトの土地区画整地などを約8年前より開始。市街地住宅総合設計制度により建物を設計し、2002年9月に着工、2005年2月28日に竣工した。同社代表取締役社長名倉三喜男氏は「伝統ある土地柄に恵まれた赤坂でのプロジェクト、都市空間として価値が継承されるよう配した」と会見した。
 
 なお、同物件のオフィスは、米系外資企業がテナントの中心、ほぼ100%で稼動する。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら