（株）ランド（横浜市中区、代表取締役社長：松谷昌樹氏）は、秋田、盛岡、長崎、鹿児島でマンション分譲を手がける（株）JAD（東京都中央区、代表取締役社長：三浦一郎氏）の全発行済株式を取得し、100％連結子会社化した。これにより、事業エリアを従来の横浜、多摩東部、東京都心部から全国へと拡大する。
JADは、2004年4月に民事再生手続開始申立を実施した（株）ジェネラスコーポレーションが手がけたマンション分譲事業のうち、秋田、盛岡、長崎、鹿児島の4拠点を引き継ぐため、クラフト建設（株）（東京都千代田区、代表取締役社長：三浦一郎氏）の100％出資により設立した受け皿会社。
JADが引き継いだ4拠点は、いずれも人口30～60万人規模の地方中核都市で、一定のマンションニーズが見込めるエリアながら、大手マンションディベロッパーの参入が少ないため、「ジェネラスマンション」ブランドの市場占有率は秋田エリアで30.8％、盛岡エリアで24.3％、長崎エリアで6.1％、鹿児島エリアで6.3％となっている。
JADでは今後、各拠点の対象エリアにおいて、年間1～2棟の供給を想定。さらに、ランドの不動産流動化ノウハウを生かし、各エリアで収益案件の取得および開発を行なう計画で、これによりグループの不動産流動化事業、ストック型事業の収益機会を拡大するとしている。