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日本ツーバイフォー建築協会、4階建てモデル棟実験検証説明会開催

会見する(社)日本ツーバイフォー建築協会会長・小川修武氏
4階建て耐火構造仕様の実大モデル棟イメージパース

 (社)日本ツーバイフォー建築協会は、独立行政法人建築研究所との共同研究により、4階建て耐火構造仕様の実大モデル棟による実験検証を行なうこととなり、事業概要などについて1日、記者説明会を開催した。

 枠組壁工法耐火構造の認定書の発行状況は、現在累積で147棟。そのうち、建設場所は、東京都が74%で大半を占める。階数別では、3階建てが74%、2階建てが21%。
 建物用途では、専用住宅が66%、共同住宅が19%、店舗や医院などとの併用住宅が10%となっている。

 今回のモデル棟での実験は、耐火性能はもちろん、他の性能の向上も実証することが狙い。遮音性能の確認と仕様の開発、風や交通振動性状の測定と制御法の研究など、さまざまな実験を行なうことで、将来の本格的な普及をめざしている。

 建設地は建築研究所(茨城県つくば市立原)内で、長距離トラックの交通量の多い「西大通り」沿い。以前約10年前に建てられた木造4階建てモデル棟の隣接地に建設し、測定の比較も行なうという。

 会長の小川修武氏は、「木造建築の新しい動きとなることを期待している。今回の検証によって、耐火性や遮音性をはじめ、さまざまなデータが収集できることを期待する」とコメントした。

 モデル棟は、高さ14.8m、延床面積147.85平方メートル。各階ごとに6畳2間の居室を設置する。着工は8月初旬、竣工は11月の予定。2010年までの5年にわたり、実験が行なわれる。
 なお、あわせてモデル棟を、新たな仕様・部資材などの施工確認の場として活用するため、関係各社からの提案を募集している。問い合わせは下記のとおり。

■問合せ先 (社)日本ツーバイフォー建築協会 技術部
TEL:03-5157-0835 FAX:03-5157-0832


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