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NPO定借機構、定期借地・定期借家をテーマにシンポジウム開催

「今後の定期借地権設定では、保証金を授受するより、まとまった前払地代を差し入れる方式が増えるだろう」と語る本郷氏
参加者はみな真剣に聞き入っていた(吉田修平氏の講義の様子)

 NPO法人首都圏定期借地借家権推進機構(会長:稲本洋之助氏)は7月5日、工学院大学(東京都新宿区)において「定期借地借家最新動向」をテーマに、今年度第1回目となるシンポジウムを開催した。

 森下俊夫理事長代行による開会の挨拶に続き、本郷尚氏(税理士法人タクトコンサルティング代表社員)が「新しい定期借地権の有効活用」をテーマに講演。この春明確化された定期借地権の賃料を前払いとして一括して授受した場合における税務上の取り扱いについて分かりやすく解説するとともに、定期借地権を活用した事業化の手法を紹介した。

 続いて吉田修平氏(弁護士)が、定期借地権の保証金や権利金の性格、その相違について分かりやすく説明。また借家契約について、正当事由借家と定期借家のそれぞれの契約において勘違いしやすいポイントや、正確な制度内容について分かりやすく説明。さらに今後改善が期待される定期借家制度の方向性についても熱く語った。


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