積水ハウス(株)は24日、業界初の広域認定制度を活用したオリジナルシステムにより、新築施工現場から発生する廃棄物のゼロエミッションを、当初予定より半年早い2005年7月に達成したことを発表した。
同社のゼロエミッション活動は、04年1月から達成目標時期を06年1月に設定し開始された。オリジナルシステムは外部委託処理をせず、同社が作業することを前提に構築されており、施工現場で廃棄物を27種類に分別した後に同社生産工場でさらに60種類程度に再分別し、既に達成済の工場ゼロエミッションのリサイクルルートに乗せるもの。徹底した自社管理体制で廃棄物処理をおこなうことで、トレーサビリティ(追跡可能性)の高いシステムが構築されている。
活動実施により、新築施工現場における廃棄物の発生自体が抑制され、1棟あたり約2,900キログラム(2000年実績)であった発生量が、約1,800キログラムと4割の削減が達成された。
引き続き、新築施工現場のゼロエミッションの達成にとどまらず、今後もサステナブルな社会の実現に向けて、住まいの長寿化、資源の循環利用、リサイクルを意識した資材構築、住居段階での環境負荷の低減など、総合的な住環境を整備する活動に取り組んでいくとしている。