日本ビルファンド投資法人(NBF)は29日、「ISTビル」(東京都江東区)の信託受益権の取得を決定した。
同物件は、東京メトロ有楽町線「豊洲」駅から徒歩5分、東京駅の5km圏内という好立地で、2004年9月竣工、鉄骨造陸屋根11階建てのオフィスビル。テナントは8社で、総賃貸可能面積は3,763.78平方メートル。05年7月末時点の稼働率は98.3%となっている。
現在の立地の利便性、オフィス物件としての競争力の高いスペックもさることながら、豊洲エリアは、臨海新交通「ゆりかもめ」の延伸区間として整備中(04年度中に当該区間運行開始予定)であること、周辺では、06年~07年にかけて、業務・商業・住宅・教育文化施設が順次完工予定であることなどが評価された。
なおテナントについては、事務所部分の約8割の面積について、日本アイ・ビー・エム(株)と、約2割の面積について(株)オートバックスセブンとの間で複数年にわたる賃貸借契約が締結されており、取得後は当分の間、安定的な収益が見込まれる。
取得先はアイ・エス・ティ開発(有)(千代田区、代表者:杉本茂氏・菊池慎氏)で取得価格は352億円。