世界不動産連盟(FIABCI)におけるアジア太平洋地域の国際的な不動産会議「アジア・太平洋地域不動産会議」(APREC)大阪大会が開幕、アメリカ、オーストラリア、マレーシアなど環太平洋地域各国から約560人が参加し、グランキューブ大阪(大阪市北区)で開会式が行なわれた。日本開催のFIABCI総会、APRECで、東京以外の地での開催は今回が初となる。
冒頭、開会宣言に立った高城申一郎FIABCIアジア・太平洋地域会長は「日本でもっとも歴史ある大都市の一つである開催地・大阪は、今日に至るまで約400年にわたり、わが国随一の商都として繁栄し、経済・物流の拠点として重要な役割を担ってきた。95年の阪神・淡路大震災で甚大な被害を蒙ったものの、被災から見事再建・復興を果たし、さらに長期の景気低迷から脱却しつつある。この大阪の歩みは日本における都市再生のモデルケースでもあり、その大阪での開催を実現できたのは、まさに時宜に叶ったものである」と挨拶した。
高木丈太郎「APREC大阪」実行委員長、太田房江大阪府知事、アラン・トンFIABCI世界会長らの来賓挨拶に続き、建築家・東京大学名誉教授の安藤忠雄氏による基調講演が行なわれた。
同会議では30日までの3日間、マーケティングセッションやフォーラムなど多数のプログラムの開催が予定されている。