大和ハウス工業(株)は、ニッコー(株)(石川県白山市、社長:坂井明紀氏)と共同で、10kW風力発電機『風流鯨(かぜながすくじら)』を開発。10月1日より、大和エネルギー(株)およびニッコー(株)で販売すると発表した。
同商品は、地球温暖化防止アイテムの1つとして開発されたもの。用途は、工場や事務所、大型商業施設の駐車場に設置し、実用電力を供給するとともに、環境への取り組みをアピールすることができるとしている。
また、商用電源のない山岳地帯などで蓄電池と併用することで携帯電話の基地局などの電力をまかなうことも想定している。
風速2.5mからの発電開始を実現、発電した電気は商用電源に連係することで、売電が可能となっている。また、防災用として活用する場合には、バッテリーを搭載することもできる。
年間平均風速6m/sの場所に設置すると、年間期待発電量は約2万5,000kWhで、一般住宅約5軒分の消費電力をまかなうことができる計算。
風車直径7m、回転中心高さ11m。シロナガスクジラが空に浮かぶイメージでデザインされている。
販売地域は全国、標準価格は1,500万円台~。年間販売目標は30台としている。
同社では、今後も自然エネルギーを活用した環境負荷低減商品開発や事業活動を通じて、環境問題に取り組んでいくとしている。