積水化学工業(株)は、10月29日より発売する新商品「パルフェ・ウォームエアリー」の発売に先駆け13日、プレス発表会を開催した。
同商品は、同社初となる全館暖房システムを採用した住宅で、1年中安定した地中温度を効率的に利用する「基礎断熱」工法が採用されている。
深夜に蓄熱した熱を早期より放熱し、1階の床全面を温める「ウォームファクトリー(床下蓄熱暖房システム)と、排気と熱交換された給気をさらに過熱しダクトを通し、2階にも送風する「エアーファクトリー(熱交換型第一種換気システム)」を併用。真冬でも5月初旬並みの温度状態を保つことができる。
間仕切りなし、天窓のある吹き抜け、リビング内階段など、オープンプランニングを提案している。
冬場の一般的な住宅では、リビング、トイレ、廊下、洗面所など、温度差10度以上の中で生活していたのが、ウォームエアリーでは、温度差5度以内と、高い暖房効果がある。
頭寒足熱のため足元のほうが暖かく、冬場でも快適。明け方の冷え込みを抑えることができ、高齢者のヒートショックも軽減できる。
また、床暖房と比べても、イニシャルは約5分の1、ランニングは約10分の1と、コストメリットも大きい。
高効率給湯器エコキュートを採用し、省エネルギー性を向上、深夜電力利用で消費エネルギーの費用を大幅に削減。太陽光発電システムを搭載し発電で余った電力を売電することで、光熱費ゼロも可能となっている。
価格は3.3平方メートルあたり、70万円から。販売は2005年下期で1,000棟、2006年度で2,500棟としている。