(株)アイディーユーは14日、「2005年8月期決算短信(連結)」を発表した。
当期の売上高は69億1,800万円(前期比▲30.4%)、営業利益13億3,700万円(同65.0%増)、経常利益は11億4,900万円(同112.7%増)、当期純利益は6億4,500万円(同104.7%増)であった。
同社では、不動産オークションの普及・拡大をめざした営業活動、企業再生ビジネスの不動産有効活用に関するコンサルティング事業や開発型SPCを活用した再開発事業、戦略投資ビジネス等を積極的に展開。なお、不動産買取会社である(株)エムエーピーを持分法適用関連会社としたことで、同社からは手数料のみが計上されることとなり、売上高は前期比減少となったものの、収益構造は改善、3期連続の増益を達成した。
併せて今後の事業戦略および2006年8月期~2008年8月期の中期経営計画も発表した。
次期から「MOTHER’S AUCTION」を不動産事業者に対して開放。具体的には100%子会社の(株)マザーズオークションを設立し、会員不動産会社を募って会費・落札手数料・Webコンテンツ使用料によるビジネスモデルに転換する。
その他、「オークションの活性化には良質物件の確保が不可欠」(池添吉則社長)とのことから、物件のバリューアップを行なうことを目的に設立した不動産ファンドや(株)エムエーピーを最大活用していく。
さらに参加者の利用促進のための良質なサービスの提供に向け、デューディリジェンスの新会社をパシフィックマネジメント(株)と共同で年内に立ち上げる。またエスクローサービスを提供する司法書士・土地家屋調査士・不動産鑑定士のネットワーク組織「(株)アイディユー総合事務所」のさらなる活用により「入口と出口の両方で良質なサービスを提供することで、さらなる顧客囲い込みを実現する」としている。
これらを実現していくことで、2006年8月期には売上高300億円、営業利益27億円、計上利益20億円、当期純利益10億円を、2008年8月期では売上高530億円、営業利益110億円、計上利益100億円、当期純利益55億円を見込む、としている。