千葉県流山市は、今年8月に開通した「つくばエクスプレス」の沿線開発計画の根幹をなす、優先度の高いプログラムとして取り組んでいる「流山グリーン・チェーン戦略」研究会の設立総会を開催した。
第1部のシンポジウムでは、首都大学東京都市環境学部教授・三上岳彦氏や、(株)チームネット代表取締役・甲斐徹郎氏を講師に迎え、「都市内大規模緑地クール・アイランド効果」「緑を活用したWIN-WIN戦略」をテーマに基調講演が行なわれた。
第2部では、設立総会と懇親会を開催。会場には企業約70社、10団体が参加し、研究会設立と参加への呼びかけが行なわれた。
グリーン・チェーン戦略とは、地域特性、気候を生かした流山市の住まいづくりで、通りの各住宅に5メートル程度の高木を1本植えたり、ブロック壁ではなく緑で壁を造るなどその通りを涼しくしたり、美しい景観を創ることで価値を上げるといった取り組みを指す。まちに緑を用いることで、住む人々が得をする関係、また、その関係をつくるシステム作りをグリーン・チェーン戦略と呼んでいる。
流山市では、来年4月からグリーン・チェーン戦略を本格稼動するとしている。