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ウエスト「2005年8月期決算」は減収減益/リフォーム業界全体の低迷が影響

 (株)ウエスト(広島市西区、代表取締役社長:吉川 隆氏)は26日、先日発表された「2005年8月期決算短信(非連結)」についての説明会を開催した。

 当期(2004年9月1日~05年8月31日)の売上高は128億2,900万円(前期比▲5.7%)、営業利益は4億4,600万円(同▲50.2%)、経常利益は5億2,900万円(同▲41.4%)、当期純利益は3億2,100万円(同▲37.0%)であった。

 吉川社長によれば、一部リフォーム業者の不法行為とそのマスコミ報道等によるリフォーム業界への影響を受け、同社の主力であるリニューアル事業の対予算売上高が、7月以降約50%にまで落ち込んだことが減収減益の一要因となった。

 次期への対策としては、ヤマダ電機グループとの提携関係強化をあげている。当期3店舗となったヤマダ電機店舗内のリフォーム相談コーナーの設置を、06年2月までに累計10店舗まで拡大するとともに、両社のノウハウを融合させた新商品「シアタールーム」をパッケージ商品として提案・販売していく。さらに同社およびヤマダハウジングのwebサイト上で、リフォームから家電までの問い合わせや見積り依頼を受け付けるといった新たな販路構築も進行中。
 ユニオン事業(新築戸建て事業)については、6月に多様化する顧客ニーズへの対応のため、大幅な人員・組織改革を断行。そのため、受注活動が一時的に停滞したが、9月には受注件数は上昇に転じ、これが11月以降の売上高に寄与すると見ており、これによる本格的な業績回復は、次期下半期に表出するとしている。

 以上により次期業績は、売上高129億3,800万円(前期比0.8%増)、経常利益7億6,500万円(同44.6%増)、純利益3億8,200万円(同19.0%増)を見込むとしている。


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