不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

経常利益19.0%増/住友不「2006年3月期中間決算」

 住友不動産(株)は10日、「2006年3月期中間決算短信(単体・連結)」を発表した。

 当期(2005年4月1日~9月30日)単体業績の売上高は2,046億1,400万円(前年同期比▲6.2%)、営業利益は365億7,200万円(同25.6%増)、経常利益は262億300万円(同39.7%増)、純利益は100億1,600万円(同16.7%増)。
 当期連結業績(対象22社)の売上高は2,489億4,300万円(同▲4.2%)、営業利益は426億1,900万円(同7.4%増)、経常利益は312億9,900万円(同19.0%増)、純利益は116億8,500万円(同7.9%増)であった。

 主要セグメント別には、不動産賃貸事業部門において、オフィスビルの空室率の低下傾向が継続するとともに、既存ビルの成約賃料の上昇がみられるようになってきていることから、大幅な増収増益となった。下半期についても、今年9月に竣工した「住友不動産新赤坂ビル」のテナント確保が終了しているのをはじめ、次期竣工予定ビルのテナント募集活動も順調に推移している。
 不動産販売事業においては、「ワールドシティタワーズ」など下半期に完成予定のマンションが多いことから減収減益となっているが、依然としてマンション販売契約戸数は年間5,000戸台ペースを維持し、順調に推移している。
 完成工事(ハウジング)事業は、都市型商品「J・URBAN」の受注棟数が前年同期比で減少しているものの、「新築そっくりさん」事業が2ケタの伸び率を記録するなど、順調に事業を拡大。
 また、不動産流通事業は、主力のリテール部門で直営仲介店舗の増設や既存店舗のリニューアルによる認知度・集客力の向上を図ったほか、インターネット経由の取引拡大による営業効率アップに注力した結果、増収増益となった。

 なお通期は、連結ベースで売上高6,500億円、経常利益850億円、純利益310億円を見込んでいる。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら